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2007-12-02

鎌倉みほとけ紀行 水月密会之巻!

カメラ担当撮影 ムード写真

11月の3連休のど真ん中…行ってまいりました、仏タウン鎌倉へ!
その前日は横浜にて夫の従兄弟の結婚式に出たため、近辺に宿泊することに。
だが連休の初日とあって、きれいなホテルも便利なビジネスもどこもかしこも満室。
やっと見つけたのが藤沢のビジネスホテルで、ダブルルーム朝食付き9800円でした。
大人2人1万以内で済みましたよ…安いなぁ(笑)。
ただし寝るだけの狭い部屋、我々は近所のスーパー銭湯に繰り出し1日の疲れを癒し、
翌日の鎌倉見仏にむけて体力を回復させたので御座います。

金仏

ではでは、以下見仏記。
今回の見仏メンバーは須菩提(書記担当)・仏童(修行担当)・夫(カメラ担当)でお送りいたします。
鎌倉見仏第1弾は「縁切り寺」で有名な東慶寺です。
ここにおわすはムーディーで神秘的な雰囲気醸すあのお方…ああ、それは水月観音!
あのお方にはアポなしではお会いできませんのよ。
前もって電話連絡いたしますと、この日は「午前9時台ならご案内でできます」とのこと。
「では9時半に参ります」と朝一で逢瀬の約束を取り付けた次第でございます。
ダブルベッドで家族3人ぎゅうぎゅうで寝たせいか、見仏がまちきれないのか(笑)、息子は朝5時半起き。
元気な仏童に促されて睡眠大好きなパパも頑張って起きてくれて、朝から丸1日仏像漬けの旅が始まりました。
藤沢から大船、そして北鎌倉で下車。
ひとたびホームに降り立つとそこにはすごい光景が…!!
人・人・人…異常なくらい混みあっています。前にも後ろにも進めません!
休日の鎌倉(しかも紅葉時期)ってこんなんだったっけ?なめてました、鎌倉(笑)。
大学生時分〜社会人時分にかけては、平日しか訪れたことがなかったのでびっくりしました。
そういえば昔、父親母親私弟の家族でよく鎌倉へ来たことがあったのですが
マイウェイな弟(B型)は気になるところへすぐ飛んで行ってしまう為よく迷子になりました。
普段は優しく、観光の下調べもスケジュールもお任せしておけるしっかりした父親ですが
スムーズに事が進まないのが大嫌い(AB型)。そんな弟によく怒鳴っていた姿が思い起こされました(笑)。
そして私は家族の楽しい雰囲気を乱し、いきなり豹変する父親の姿にイライラ(A型)!
みんなの調和を取り戻さんとあれこれ気を配って頑張っていた母親(O型)の姿も蘇ります。
家族で行ったのだから土日の話。まあ確かにこの混みようでは弟でなくとも迷子にもなりますわな。
…話はずれてしまいましたが、とにかく混んでいるのです。
京都奈良だと巡るべきエリアは広いから人々が分散しますが、「歩いて回れる」のがウリの鎌倉は
狭いエリアに寺々もお店もが密集していますものね、無理もありません。

東慶寺へ至る道

さて、北鎌倉駅のホームを円覚寺とは反対側に降りて5分程度歩きます。
細い路地の入り進んでゆくとそこは東慶寺です。
東慶寺は縁切り寺と呼ばれる由縁でご存知の方も多いかと思われますが、もともと尼寺でした。
明治に至るまで女人救済の「駈込寺」として、妻からの離縁申し立てができない時代に
妻が寺に駆け込み3年間修行すれば離縁できるという縁切り寺法を定めていたお寺です。
「え〜誰と縁を切りたいの〜」と呟く夫。
切るどころか結びに来たんじゃありませんか、水月さんと!!
拝観受付で、通常の拝観料を納め、水月観音拝観予約の旨を伝えます。

この玄関に入っていいわけ?ドキドキ

すると受付を出た右手にある庫裏に案内され、玄関の鐘を鳴らしてくださいと係りの方。
ドキドキしながら庫裏の敷地へと足を踏み入れ、鐘を鳴らします。
しばらくしてご住職の奥様と思しき方が出てこられ、水月さんまでご案内して下さいました。
靴を脱ぐと、勝手しったる我が家のように奥へ駆け込んでいく我が息子(笑)。
何で水月観音ある方向知ってんの(笑)?…水月さんに導かれちゃった??
しかも気づくといつの間にか、お寺の奥様と手をつないで歩いているし…(爆笑)!!!
可愛らしさで相手の注目をひきつけ、そのタイミングでぐっとお近づきになる。
これは昨日の結婚式でも同じ事で、マニーの香りがする方に近づいては握手を求めていました。
息子よ、幼児とは思えぬ要領の良さだな。
お前は清いのかい?黒いのかい?これも天から授かった「徳」のひとつなのかい?
母の逡巡をよそに、息子は奥様と一緒に固く閉められた水月堂の扉を押し開いています。
むこうにあったのは小さな可愛らしいお部屋でした。
奥様は仏様の前まで進んでお参りしてくださいと勧めて下さいます。
…いらっしゃいました。水月観音です。

水月観音 東慶寺しおりより拝借

おぉ…!!
おもわずうっとり眺め入る所でしたが、脇で仏童が線香をお供えしようとしているのではありませんか。
そう、そのとおり。いかなる場合でも仏様を前にしたら、まず合掌・礼拝でござんす(^_^;)
一本ずつ線香を捧げ、のんのんへぇして、水月さんとの語らいスタート。
水月観音はその名が示す通り、池のほとりで座禅をしている観音様が水面に移った月を眺めているというお姿をしています。
たしかにこのお方の回りには静寂が漂い、その眼下には水面に震える白い月が見えるようです。
なんてムーディーな空気を生み出す方なんでしょう。
「フッ」なんて溜息を書き込みたくなるアンニュイかつクールなお顔のためか
少々厚着に見える全身にまとった衣が、清楚にも見えるし、冬間近なキリッと冷たい空気に似合うからか?
像は丸い小窓の向こうに設置されているのですが、これは室内から我々が庭の池に座る観音を覗いているかの如し。
像高50数センチと小さな像ですが、それも遠くから眺めている気になれば気にもなりません。
さらに照明が上から当たっているんですが、これまたさながら月光の如し?(笑)
この方のお名前は見仏界ではとても有名ですが、同じ名前の観音様は日本に3体しか確認されてない珍しい像だそうです。
他のもう一体は絵画、もう一体は彫刻ですが、共に安置されている寺の名前は不明とのこと。
ちなみに横のふすまの中には小さな仏像がぎっちり詰まっています!
ほんの数センチ明けられているので拝観の際はぜひ覗いて見てください。
親切な奥様はこちらの質問にも気持ちよく応じてくださいますし、仏童の行動にも温かい視線とお言葉を下さいました。
「今度はお父さんとお母さんを連れてきてあげてね」
奥様のお言葉に、「ふふ、そうなる前にまた私が連れてくるだろうけどね」とほくそ笑むと
「最近は、小さなお子さんが見たいと仰ってお母さんをつれて来る事が多いんですよ」と。
ほほぉ〜全国的に仏童増殖の兆し…素晴らしい傾向ですね!
ではそろそろ…丁寧なご案内と解説、どうもありがとうございました。
こちら、水月堂の拝観は大人300円です。
心地よい時間を下さった水月観音に気持ちをプラスして志を収め、こちらを後にしました。

右が本堂、左奥が水月堂

東慶寺のHPを見てくださるとお分かりかと思うのですが、水月堂に至るには非公開の書院と
本尊の釈迦如来を安置する本堂の内部を横切っていきます…外から拝観の方々がお参りする前を失礼する我々…(^_^;)
できることならご本尊も間近に拝観させていただきたかったですが、こち中ではチラ見のみ。
外からしっかり拝観させていただきました。
どれだけの女人の嘆きを聞き入れてきたのでしょう、この仏様は。
カウンセラーも大変ですね、今は引退されて穏やかな表情でわれわれを迎えます。
さて、満足したところでご朱印でもいただきましょうと宝物館へ向かいました。
宝物館には、見下り半の離縁状や駆け込みから下山までの様子を書き記した日記や寺法を記した書物が陳列されているんですよね〜。
興味深いけど、夫と息子はそんなにでもないかな?とこちらはパスした私!
ご朱印だけお願いした私!!
帳面には「聖観世音菩薩」と書かれているのが見えないのか、私〜っっっ!!

東慶寺 聖観音のご朱印

・・・・・・・・。
何が言いたいのか、お分かりの方にはお分かりでしょう。
そう、私は鎌倉土紋の施された仏、聖観音菩薩(宝物館蔵)をスルーしてしまったのです!!
(|||_|||)ガビーン・・・馬鹿馬鹿、私。
水月さんとの密会で心満たされてしまったゆえか?
…残念至極ですが、ま、次の課題としましょう!次は仏友でも誘って!(と既に次回を企画)

聖観世音菩薩 東慶寺しおりより拝借 土紋のアップ 東慶寺しおりより拝借

ちなみに鎌倉土紋とは、鎌倉地方特有の仏像装飾技法のひとつです。
粘土を花などの型に抜き取り、木造の仏像の衣につけた立体的な装飾なんですねぇ。
しかも土紋が確認できる仏像は数少なく、8体か9体だったと思われます。
立体的な装飾であるのと、その上に施された彩色が剥げ落ちている状態のためか、間近に見なくてもそれは確認可能。
鎌倉ではそんな見仏もできるので、よく目を凝らしてご覧になってみてはいかがでしょう。
対外が裳裾の部分にコテコテと貼り付けてあります。
いうなればフジツボっぽくくっついており、土紋自体は落雁みたいな感じです(笑、スイマセン)。
土紋っていうのは面白いけどやりすぎると芋臭い。
それ以前に室町仏に多々見られる厚着っぷりがどうにも…肉体美が好きなのよ、私。

まだまだ自分の失敗に気づかない私達一行の見仏はまだ始まったばかりです。
次は東慶寺からすぐ近くの浄智寺をご紹介します。


東慶寺

住所   〒247-0062 鎌倉市山ノ内1367
電話   0467-22-1663
FAX   0467-22-7815
アクセス   北鎌倉駅から徒歩4分
拝観料   100円
拝観時間   通常8:30〜17:00 冬季(11〜2月)8:30〜16:00
宝物館   拝観300円 土日祝祭日のみ開館 平日は事前に電話申し込み
水月観音   拝観300円 事前に電話申し込み

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水月…!

待ってました、鎌倉見仏記!
水月観音の拝観をお願いしたら結婚式があるとかで(それもすごい)、
拝観時間ギリギリしか空いてなかったんですが、そこにねじ込んできました(笑)。
時間通りに到着するかすごい不明なんですが
(何せ鎌倉駅から歩いて北鎌倉を目指すプランなんで)
水月観音見たさに鎌倉行きを決めたようなもんなんで、
絶対なんとかしてみせますよー!!
それにしてもこの観音様、かなり小さいんですよね?
友人なぞは、等身大より少々小さいくらいだと思ってたらしいです。

しかし、全国的に仏童が増えている傾向なんですか…!!
それはそれで嬉しいんですけど、その仏童らがやがて大人になっても仏像好きのままだったら、
末法の世ばりに仏像量産時代が来たりして…(笑)

お帰りなさい。
そうですか、そんなに雰囲気の良いところによい方にお世話されて
其処に居られるのですか、水月観音さまは。
とても魅力的ですね〜。

鎌倉土紋には私も実はもの申したいことが・・・。
称名寺(金沢文庫の横の)の弥勒様もまあおんなじ様に鎌倉様式で
いっぱい着込んでおられるんですけど、
あれされるとちょっと萎えます。
やっぱ肌見せですよね、仏は!

青垣さん

お待たせしましたー!
なかなか進まない筆のため、もしかしたら青垣さんの鎌倉行きまでに
ぜんぶかきおわらない可能性大です!!(笑)
そう、水月はかなりちっさいお方ですよ…フィギュアっぽいですな。
それに青垣さんのような、熱心なファンも多いみたいですねぇ。
毎月通いつめているとか、結構時間をかけて見仏しちゃう方とか
何かと妄想を書きたてる何かを持っているのは確かのようです。
それから、結婚式ですか!あの寺でできるんですか?(笑)
私が行った日は逆に法要があったようです。

幼子すら魅了する水月観音との逢瀬、素晴らしきものになるようご祈念いたします!

コビトさん

そうですとも!そうですよね!
仏像はやっぱり肌みせが大事ですよ〜
まとった薄衣がことさら肉体美を強調するような位がベスト。
菩薩のヘソ見せ&裙の腰ばきや胸もあらわな如来、
太ももにまといつく衣文が最高なんですよ〜。
もう少し言ってしまうと、仏像はむっちりとしてやせてない方が宜しい。
室町時代の仏にはどうも痩せてるわ、厚着だわ、お堅いわで
私を陶酔させるポイントが少ないんですよねー。
でも、鎌倉にある仏像はみんな等身大以上の大きさで、それはすごく好きです!

称名寺はまだ未見なので、ぜひいってみたいです!
プロフィール

須菩提

Author:須菩提
朝から晩まで、2名の仏童様方にせっせとお仕えする日々。彼らのお世話の彼方にホトケがうっすら見えまする…。西方浄土ははるか遠く、思慕の念は深まります。

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